原因や予防・治療方法まで、白内障・緑内障改善マニュアル

内服薬

このページでは、緑内障の治療に用いられる飲み薬(内服薬)について、概略や目薬との関係、注意点などを述べていきたいと思います。

眼圧を下げるため補助的に使用

緑内障は目薬(点眼薬)による治療が主で、飲み薬(内服薬)は補助的な役割で利用されることが多いです。

これは、緑内障の点眼薬には重大な副作用がほとんどないのに対し、内服薬には好ましくない全身性の副作用がもたらされるケースがあるからです。

加えて、緑内障の内服薬は、ほかの薬との飲み合わせがよくない場合もあり、比較的身近な薬との併用による副作用を起こしやすいといわれています。
例えば、内科で風邪薬としてよく処方される、総合感冒剤などが挙げられます。

内服薬による治療を始める場合、これらの点に注意し、医師とよく相談しながら進めると良いでしょう。

内服薬も点眼薬と同様、房水の量を調整することで眼圧を下げるために使用します。
種類としては大きく分けて「房水の排出を促進するもの=眼房水排出促進系」と「房水の産生を抑制させるもの=眼房水産生抑制系」があります。

おもな内服薬の種類

【眼房水排出促進】
眼房水を排出する経路はシュレム管とぶどう膜強膜の2つがあります。それぞれの経路ごとに治療薬が異なります。

■シュレム管経由
シュレム管を経由して眼房水の排泄を促進する薬にはコリン作動薬があります。

■ぶどう膜強膜経由
ぶどう膜強膜を経由して眼房水の排泄を促進する薬にはイソプロピルウノプロストンやラタノプロストなどのプロスタグランジンF2α製剤があります。

【眼房水産生抑制】
眼房水を作らないことで、これ以上眼房水が増えないようにする脱炭酸酵素阻害薬や血管収縮薬があります。

■脱炭酸酵素阻害薬
アセタゾラミドは緑内障だけではなく、利尿薬やてんかんの薬としても使用されています。

■血管収縮薬
チモロール、カルテオロールなどのβ受容体遮断薬があります。

注意すべき副作用

  • コリン作動薬:毛様体や結膜の充血、視力 低下、前房混濁、眼痛 など
  • イソプロピルウノプロストン:角膜炎、角膜点状混濁、角膜びらん、霧視、結膜充血、目やに、眼瞼炎、痛み、かゆみ、頭痛 など
  • ラタノプロスト:充血、まれに角膜障害 など
  • アセタゾラミド:多尿、過敏症、吐き気、嘔吐、味覚異常、食欲不振、四肢の知覚異常、頭痛、めまい、倦怠感 など
  • チモロール:刺激、充血、かゆみ など
  • カルテオロール:刺激、充血、かゆみ、かすみ目 など
 
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